rkgk

2017年12月17日
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ドラクエⅪ考察:エマとベロニカについて

2017年12月10日

(!!! ネタバレあり&完全に自分の勝手な妄想です !!!)

今年の8月、ドラクエⅪをクリア。そしてその結果、

「なんでベロニカと結婚できないんだよ!!」

という感想が8割占めていた自分として、そのシナリオ的な理由というか、
そうなった過程を何となく想像してつらつら書いてみました。

* * *

「エマと結婚とか言われても……」

クリアした人なら共感してもらえると思いますが、多くの人は終盤までエマに対してあまり好意というか、感情移入できなかったかと思います。ネットの書き込みや、公式ネタバレ放送でもそんな印象でした。もちろん自分もその一人です。だからこそ、あまりにも唐突な“エマとの結婚”は困惑したものです。
「なぜエマなのか?」
「なぜベロニカやセーニャ、マルティナは選択肢すら無いのか?」
「ていうかベロニカと結婚させろ!(by自分)」

こういうプレイヤーの気持ちを、開発陣は想定できなかったのでしょうか?
いいえ、ドラクエほどのビッグタイトルで、そのようなことはあり得ないでしょう。
(実際ネタバレ放送で、エマがいまいち人気ない旨をスタッフ自ら発言しています)
堀井雄二信者としても「単なるシナリオの練り不足」という可能性はまず除外。
となれば、開発中の諸事情で仕方なくこうなってしまったと考えるのが妥当でしょう。
すなわち……

本来は「結婚したくなるほどエマを好きになるシーンがあった」のが、
「諸事情でカット」され、
「結婚イベントだけが残った」のが本当なのではないだろうか。

結婚したくなるほど好きになるシーン……それは本編をプレイした自分にとって一つしかありません。
つまり本来は……

「主人公をかばって死ぬのはベロニカではなくエマだった」

というのが真相なのではないでしょうか。

こう考えると、いろいろな要素に納得がいく気がします。
おそらくは中盤、イシの村襲撃あたりでそういうシーンが予定されていたのではないでしょうか。
自分をかばって命を落とした幼馴染……そんな彼女を救うためになら、主人公は過去にだって戻るでしょう。現状のⅪ全体の流れともかみ合います。むしろ“幼馴染キャラ”という強力な属性持ちなのだから、そのくらいのシナリオ的使い方が当然とすら言えます。

しかし、カットされた。

理由はおそらく「そのための“溜め”の尺が取れない」からではないでしょうか。
幼馴染が死んでしまう……そんな展開を盛り上げるためには、それまでにエマとの関係性を深く描く必要があります。つまり、今以上にエマとのイベントを増やす必要があるでしょう。
それは当然、主人公がイシの村周辺にいる間の序盤で行われなければならない。
しかし、それをやればやるほど、冒頭は長くなってしまう……。

ところで、今回のテーマの一つが『悪魔の子である勇者』です。堀井さんはインタビューなどで「追われる勇者を描きたかった」と語っています。実際、今この時代に大真面目に“勇者”を描くためには、そのくらいの捻りが必要だったでしょう。PVでもそのテーマは前面に押し出されているし、パッケージイラストもそういう雰囲気で描かれています。
今回のテーマは「追われる勇者」、それがシナリオ全体を引っ張る牽引要素であるならば、それを表に出すタイミングは早ければ早いほどいいのです。(読者を掴むため、インパクトのあるシーンは開始数ページ以内に持ってくること……これはいろいろな指南書で書かれている、小説の書き方の鉄板です。)
しかし、『追われる勇者』を早めに持ってくると、今度は逆に『エマとの楽しい日常』が満足に描けなくなってしまう……。
この二つを天秤にかけ、どちらを選ぶのか。
それはやはり、作品全体テーマの一つである前者なのは明らかでしょう。

では、こうなってくると、果たして中盤にエマが死んでも物語は盛り上がるのか。
設定上は幼馴染とはいえ、プレイヤーにとっては、エマは序盤でちょっとしか関わりのないキャラです。
死んだところで、それがプレイヤーに深い悲しみを与えるかはちょっと微妙です。

「過去に戻ってやり直すのが今回最大のテーマ」
「よって、死ぬのは過去に戻ってでも助けたくなるほどのキャラでなければならない」
「エマでは足りない」
「ならば、もっと強い関係性を持ったキャラに変えよう」

「よし、ベロニカだ」

……こういう判断が、開発中に起きたのではないでしょうか。
(幼馴染の死はⅣのシンシアと被っちゃうし)

そう考えると、ベロニカ自身のストーリーがちょっと希薄なのも理解できます。
現状、ベロニカには他の仲間キャラのような“過去”や“成長”といった要素があまりありません。
それどころか、魔物に体を小さくされてしまったという“問題”があるにも関わらず、それをほぼ解決しないままエンディングを迎えてしまいます。これはちょっとおかしい。
本来はそのあたりの掘り下げが予定されていたが、しかし“死亡→復活”という重大なストーリーが割り当てられた結果、そういった掘り下げをする尺が取れなくなってしまった、と考えると納得いくのではないでしょうか。
(ちなみに、そんな状態で、少しでもベロニカのイベントを増やそうとした結果が、あのクレイモランでの看病シーンなのではないでしょうか。あのシーンはちょっと必然性が弱くて唐突に思えました。まさに後からとってつけたような感じ)

* * *

という訳で(勝手な)結論はこうです。

「エマは本来死んだりしてプレイヤーに愛されるキャラになるはずだったが、
そこがカットされた結果、結婚出来てもあまり喜ばれないキャラになってしまった」

……スイッチ版ではベロニカとの結婚が追加されないかなぁ。

終わり。

 

▼ベロニカ様に頼り切るの図。
 1ターンにイオグランデを4連発したときは「ベロニカ様素敵!抱いて!!」って思った。
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rkgk

2017年12月10日
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C92

2017年8月11日
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夏コミ新刊です。
振り返ると、この企画で残っている最初のメモ(下)の日付が2012年10月でした。
途中いろいろ挟んだけど長かったなあ……。

作業してます用

2016年2月6日
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